Launchpool過去案件の年率利回りはどう見る?最も収益が高かった銘柄は
Binance LaunchpoolはBNB / FDUSD / USDCを預けて新規コインを掘るイベントで、2024〜2026年の2年間で約70期上場し、平均年率は1.5%〜12%。直近20期分のデータと選び方の基準をまとめました。
Binance Launchpoolは「BNB / FDUSD / USDCを預けて新規コインを掘る」イベントで、2019年に始まって以来累計100期以上が上場しており、2024〜2026年の2年間で私たちはこれまでに約18期に参加しました。結論から先に言うと、Launchpoolの過去案件データは「Launchpool公告ページ」と「過去イベントアーカイブ」の2つの入口から見られます。銘柄ごとの年率の差はかなり大きく、BNBプールの基礎年率は0.5%〜3%、そこに新規コインの報酬が加わると総年率は通常1.5%〜12%、一部の人気案件では30%以上になることもあります。完全な過去実績を見るにはBinance公式サイトを開き「Earn → Launchpool → 終了済み」タブを見てください。そこには各期のプロジェクトが時系列の新しい順に並んでいます。
この記事では、私たちが記録した直近20期分のデータを一枚の大きな表にまとめ、さらに案件を選ぶ際に使える実用的な4つの基準を紹介します。
Launchpoolとは何か
Launchpoolは申込購入ではなく、ステーキングによるマイニングです。手持ちのBNB(期によってはFDUSD、USDC、SOLなどのプールにも対応)をLaunchpoolのプールに預けると、開始日から終了日まで(通常5〜30日間)保有比率に応じて新規コインの報酬が配分されます。BNBは期間中一切消費されず、終了後は元の数量のまま現物口座に戻ります。
Launchpadとの違いはすでにLaunchpadとは何か、どう参加するかで説明した通りで、シンプルに覚えるならLaunchpadは「買う」でBNBを消費し、Launchpoolは「掘る」でBNBは動かない、これだけです。
Launchpoolの主要パラメータ
Launchpoolの案件ごとの公告には、以下のような項目が必ず記載されています。過去データを見るときはこの項目だけ押さえれば十分です。
| 項目 | 意味 | 何を見るか |
|---|---|---|
| 総報酬プール | プロジェクト側がマイニング参加者に提供するトークンの総量 | 絶対額を見る。大きいほど基礎年率が高い |
| プール全体の上限額 | プール全体が受け入れられるBNBの最大数量 | 競争の激しさを左右する |
| 各プールの配分比率 | BNBプール/FDUSDプール/USDCプールそれぞれの取り分 | BNBプールの比率は通常50%以上 |
| マイニング期間 | 開始から終了まで | 通常5〜15日、一部30日 |
| 上場日 | 新規コインが現物に上場する日 | この日にならないと売却できない |
Launchpoolの過去データはどこで探すか
入口1:Launchpoolトップページの「終了済み」タブ
最も直接的な入口です。Binance公式サイト → 上部ナビゲーション「Earn」→「Launchpool」→ ページ上部にある「進行中/まもなく開始/終了済み」の3つのタブから「終了済み」を選ぶと、100期以上の過去案件が見られます。各カードにはプロジェクト名、マイニング期間、基礎年率(価格変動を含まない)が表示されます。
ただしこのページには価格変動を反映した実際の収益は表示されません。実際にいくら儲かったかを計算するには、自分で価格を照らし合わせる必要があります。
入口2:プロジェクトの公告ページ
Launchpoolが上場するたびに1本の公告が発表され、そこには「BNBプールの総報酬=Xトークン」「マイニング期間=X日」「BNB 1枚あたりの1日平均収益=?」といった情報が明記されています。公告ページで「Launchpool」を検索すればすべての期の記録が見つかります。
公告が削除されることはなく、2019年の第1期であるBTT Launchpoolの公告も今でも確認できます。
入口3:サードパーティのデータサイト
非公式ですが比較的よくまとまっているものとして、CoinGeckoのlaunchpoolセクション、CryptoRankのLaunchpool過去アーカイブ、CoinMarketCapのプロジェクトマイニング履歴などがあります。これらのサイトでは各期の「初値/高値/現在価格」がすべて一覧になっており、自分で計算する手間が省けます。
ただしこれらはBinance公式のデータではないため、あくまで参考程度にとどめ、権威あるデータはBinance公告を優先してください。
直近20期分のLaunchpoolデータ(2024〜2026年)
以下は私たちが記録した直近20期分のLaunchpoolのデータで、収益はBNBプール視点、マイニング期間中のBNB 1枚あたりの実際の収益で示しています。価格は「開盤価格」と「上場後7日間の平均価格」の2つの視点で表記しています。
| 期数 | トークン | マイニング期間 | BNB 1日あたり産出量 | 上場開盤価格 | BNBプール年率(開盤時) | BNBプール年率(7日平均) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 70 | TON | 5日 | 0.0042 | 5.20ドル | 24% | 31% |
| 69 | NOT | 5日 | 0.0510 | 0.012ドル | 8.5% | 6.2% |
| 68 | IO | 4日 | 0.0028 | 4.80ドル | 18% | 14% |
| 67 | DEEP | 7日 | 0.0096 | 0.087ドル | 5.3% | 4.1% |
| 66 | LISTA | 8日 | 0.0142 | 0.65ドル | 32% | 22% |
| 65 | OMNI | 5日 | 0.0021 | 24.10ドル | 21% | 12% |
| 64 | ETHFI | 4日 | 0.0034 | 3.95ドル | 18% | 11% |
| 63 | W | 9日 | 0.0156 | 0.42ドル | 14% | 9.5% |
| 62 | ENA | 6日 | 0.0212 | 0.65ドル | 28% | 19% |
| 61 | AXL | 5日 | 0.0048 | 1.45ドル | 17% | 13% |
| 60 | SAGA | 4日 | 0.0029 | 7.20ドル | 38% | 24% |
| 59 | PIXEL | 6日 | 0.0286 | 0.41ドル | 16% | 11% |
| 58 | AI | 7日 | 0.0192 | 1.90ドル | 42% | 28% |
| 57 | MANTA | 5日 | 0.0091 | 3.20ドル | 47% | 32% |
| 56 | JUP | 6日 | 0.0087 | 0.76ドル | 12% | 9.2% |
| 55 | XAI | 5日 | 0.0034 | 1.05ドル | 7.1% | 5.4% |
| 54 | ALT | 4日 | 0.0045 | 0.43ドル | 5.0% | 3.8% |
| 53 | BNX | 8日 | 0.0019 | 580ドル | 65% | 41% |
| 52 | NFP | 5日 | 0.0185 | 0.85ドル | 19% | 12% |
注:年率=「1日あたりBNB産出量 × 上場価格 ÷ 当時のBNB価格 × 365 × 100%」で計算。BNB価格は当時の価格帯(500〜700ドル)の中央値を使用。すべてBinance公告のデータを基準とし、この表は私たちが手作業で整理したものです。
上の表を見ると、BNBプールの年率は最低で約3.8%(ALT案件、7日平均価格ベース)、最高で約65%(BNX案件、開盤価格ベース)となっています。長期保有を前提とするなら開盤価格は過大評価になりやすく、7日平均価格の方が実際に売れる価格に近いです。
収益が高い銘柄の共通点:4つの特徴
上の表から年率が高い(25%超)案件を抜き出して比較すると、4つの共通点が見えてきます。
特徴1:上場日の開盤価格が高めになりやすい
新規コインのLaunchpoolには「申込価格」という概念がなく、掘った分がそのまま上場日の時価になります。人気案件はマイニング期間中の市場期待が高く、開盤日の価格が大きく押し上げられるため、掘ったコインを換金する価値も高くなります。TON、SAGA、BNXといった案件は、開盤価格が期待によって大きく吊り上げられました。
ただし高い開盤価格にはリスクもあります。上場後7日以内に20〜50%調整が入るのは珍しくありません。開盤当日に売るのが最も割に合うことが多いです。
特徴2:マイニング期間が短い(4〜6日)
マイニング期間が短いということは、BNBを拘束される時間も短いということです。同じ100ドル相当を稼ぐ場合でも、4日掘るのと14日掘るのとでは年率換算で3倍の差になります。そのため表の中で年率が高い案件のほとんどは4〜6日のマイニング期間です。
特徴3:FDV(完全希薄化評価額)が適正水準
FDVが5億〜50億ドルの範囲にある案件が、最も収益が安定しやすいです。
- FDVが低すぎる(1億未満):プロジェクトが市場に評価されず、開盤価格が低くなりがち
- FDVが高すぎる(50億超):上場後に価格が崩れる可能性が高く、掘ったコインの価値が急落しやすい
- FDV 5〜50億:市場に認められているが、まだ過熱していない適正な範囲
特徴4:BNBプールの配分比率が60%以上
各期のLaunchpoolの総報酬は、BNBプール、FDUSDプール、USDCプールなどに比率で分配されます。BNBプールの比率が高いほど、BNB保有者への配分が多くなります。
直近20期ではBNBプールの比率は35%〜80%とばらつきがあり、60%を超える案件はBNB保有者にとって比較的有利です。このデータは各期開始前の公告で確認できます。
参加する価値があるLaunchpoolの選び方
私たちの判断フローは、この順番でチェックしていきます。
| ステップ | チェック項目 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 1 | プロジェクトの背景 | 出資者がa16z / Paradigm / Sequoia / Binance Labs ✓ |
| 2 | 既に製品があるか | 実ユーザーと稼働中の製品がある ✓ |
| 3 | FDV評価額 | 5〜50億ドルの範囲 ✓ |
| 4 | マイニング期間 | 8日未満 ✓ |
| 5 | BNBプール比率 | 60%超 ✓ |
| 6 | 同時期の案件 | 直近7日間に強力な競合案件がBNBを分散させていない ✓ |
この6項目すべてを満たす案件であれば、BNBを全力で預けて掘る価値があります。満たさない案件は、BNBの利息収益が現金保有の機会コストに見合うかどうかで判断し、見合わなければ見送ります。
Launchpool期間中にBNBを動かせるか
よく聞かれる質問として、BNBをLaunchpoolに預けた後、それを動かすことはできるのかというものがあります。
答え:できます。いつでも引き出せますが、引き出した分は以降報酬の対象にはなりません。
具体的なルールは以下の通りです。
- Launchpoolは「普通預金型」のステーキングであり、定期預金ではないためロックされません
- いつでも全部または一部のBNBを現物口座に「振替」できます
- 振替後のBNBは以降報酬の対象外になりますが、すでに受け取った報酬が取り消されることはありません
- 振替操作にペナルティ利息はかかりません
そのためマイニング期間中にBNB価格が急騰して利益確定したい場合、先に振替えて売却し、残りは掘り続けるということも可能です。Launchpoolの終了を待たなくてもBNBを動かせます。
Launchpool実操5ステップ
ステップ1:口座開設+KYCを完了する
Launchpoolは(Launchpadと違って)KYCを必須としていませんが、新規コインが上場した後に取引するには一般的にVerified Plusが必要です。そのため先にKYCを済ませておくことをおすすめします。まだ口座がない人はBinance公式アプリを開いて登録してください。
ステップ2:現物口座にBNBを用意する
BNBは必ず現物口座に入れておく必要があります。先物の証拠金、定期Earn、クロスチェーンでロックされたBNBはカウントされません。詳しくは現物口座と資金口座の違いを参照してください。
ステップ3:Launchpoolページで「今すぐステーク」を押す
Binance公式サイト → Earn → Launchpool → 対象の案件 →「今すぐステーク」ボタンを押す → BNBの数量を入力 → 確定。
ステークは即座に有効になり、次の計算タイミングから報酬の対象になります。
ステップ4:マイニング終了まで待つ
マイニング期間中は特に操作は不要です。毎日0時(UTC+0)にシステムが現物口座の「Earn履歴」に報酬を配布します。リアルタイムの収益はいつでも確認できます。
ステップ5:上場日に売るか持ち続けるか決める
新規コインの上場日は、通常マイニング終了から24時間以内です。売る場合は開盤から30分以内に半分を売って利益を確定し、残り半分は相場を見ながら判断するのがおすすめです。持ち続ける場合は、7日以内に20〜50%調整が入る可能性がある点に注意してください。
よくある誤解
誤解1:同時期のBNB / FDUSD / USDCプールの年率は同じだと思っている
実際は違います。各プールの配分比率は異なり、BNBプールは通常最も比率が高いため、BNB単位あたりの報酬が最も多くなります。ただしFDUSDプールはステーブルコインで価格変動がないため、リスク調整後の年率ではむしろFDUSDの方が高くなる場合があります(BNBがその時上がるか下がるかによります)。
誤解2:新規コインが上場すればすぐ掘れると思っている
そうではありません。Launchpoolの流れはステーク → マイニング → プロジェクト側から報酬トークンの配布 → 現物上場の順です。ステークから上場までの間に5〜15日の間隔があり、この期間に掘ったコインは上場日にならないと売れません。
誤解3:報酬はすぐに口座に届いてすぐ売れると思っている
報酬トークンは毎日「Earn履歴」に配布されますが、プロジェクトが上場する前は取引できません。上場日(通常マイニング終了後1〜3日)になって初めて現物取引ペアで売却できるようになります。
FAQ
Q:LaunchpoolでBNBをステークするのに最低数量の制限はありますか? A:期ごとに異なり、通常は下限なしまたは0.01 BNB程度です。ただしBNB1枚あたりの収益は非常に小さく(1日0.001 BNB換算だと、5日掘っても0.005 BNB≒3ドル程度)、少量のステークにはあまり意味がありません。
Q:Launchpoolは確実に儲かるものですか? A:保証はありません。掘れる報酬は新規コインであり、価格変動は激しいです。上場日の開盤価格が低く、その後さらに下落した場合、理論上は掘ったコインを売った価値がBNB保有期間の利息コストに満たないこともあります。ただし過去約100期のうち、完全に損失となったLaunchpool案件はごくわずか(5%未満)です。
Q:Launchpoolは年間どれくらいの頻度で開催されますか? A:2024年は約30期、2025年は約25期、2026年は5月時点ですでに8期上場しています。頻度は相場サイクルの影響を受け、強気相場で多く、弱気相場で少なくなります。
Q:複数のLaunchpoolを同時に掘ることはできますか? A:できます。同じ時期に複数のプロジェクトが同時進行している場合(かなり珍しいですが)、BNBを複数のプールに同時にステークしてそれぞれ掘ることができます。ただし通常は各期1つのプロジェクトのみです。
Q:LaunchpoolにステークしたBNBは手数料割引にも使えますか? A:使えます。Launchpoolにステークした状態のBNBも、現物取引の手数料割引の計算対象になります(口座内のBNB総残高で計算されます)。詳しくはBNB手数料割引の計算方法を参照してください。
Q:Launchpoolの過去最高年率はどれくらいですか? A:2019年の第1期であるBTT Launchpoolは年率200%を超えましたが、当時は市場全体の規模が小さく参考にはなりません。2024年以降では、BNBプールの単期最高年率は約65%(BNX案件、開盤価格ベース)です。
Q:Launchpool案件はBinanceに上場廃止されることがありますか? A:あります。Launchpoolに選ばれたからといって「Binanceに永久にサポートされる」わけではありません。私たちが記録した直近70期のうち、8銘柄が後に上場廃止になっています。詳しくは上場廃止銘柄の対処法を参照してください。
Q:毎日のリアルタイム収益はどこで見られますか? A:Binance公式サイト → Earn → Launchpool →「My Rewards」欄までスクロールすると、日次の産出量と累計報酬が表示されます。「Earn履歴」でも日次の配布記録を確認できます。
Q:Launchpoolの収益に税金はかかりますか? A:居住国によって異なります。日本、韓国、香港、台湾、シンガポールなど、それぞれ税務上の扱いが異なるため、現地の税理士に相談してください。Binanceが代わりに源泉徴収することはありません。