Binance KYCはパスポートと身分証どちらを使うべき?2種類の証件を実測して違いを比較
Binance KYCは身分証、パスポート、運転免許証の3種類の証件に対応していますが、結局どれが最も安定するのか。この記事では通過速度、地域制限、その後の機能解放という3つの軸で比較し、そのまま使える選択の基準を提示します。
中国本土のユーザーがBinance公式サイトでKYCをする際、身分証・パスポート・運転免許証の3つのうちどれを使うべきか迷うことがよくあります。先に答えを言うと、パスポートがあれば優先的にパスポートを使うのが最速で地域制限が最も少なく、パスポートがない場合は身分証で基本機能をすべて完了できます。運転免許証はおすすめしません。OCRの認識率が低く、後から追加提出を求められやすいためです。 今回、私たちは3種類の証件をそれぞれ1回ずつ試し、通過率・所要時間・その後の機能制限を比較しました。
スマホでKYCを行う予定なら、Binance公式アプリで証件を撮影するほうがブラウザよりやや安定していて、パソコンのカメラも不要です。
3種類の証件の直感的な比較
| 証件 | 平均審査時間 | 拒否率 | 地域制限 | その後の機能解放 |
|---|---|---|---|---|
| パスポート | 5〜15分 | 低い | 最も少ない | すべて |
| 身分証(中国本土) | 10〜30分 | 中程度 | 一部あり | すべて |
| 運転免許証 | 15〜60分 | 高い | 中程度 | すべてだが追加提出を求められやすい |
| 香港・マカオ・台湾住民証 | 20〜40分 | 中程度 | 少ない | すべて |
| 臨時身分証 | 非対応 | - | - | - |
| 戸籍謄本 | 非対応 | - | - | - |
パスポート:すべての証件の中で最も安定
メリット
- OCRの認識率が最も高い:パスポートは国際標準のICAOフォーマットで、Binanceのシステムはあらゆる国のパスポートに最適化されています
- 地域制限が最も少ない:パスポートでKYCすると「国際ユーザー」として扱われ、その後すべての機能を利用できます
- データ項目が最も完全:パスポートには氏名、生年月日、発行国、有効期限が含まれており、Binanceが一度で取得できます
- 差し戻されにくい:パスポートはラミネート加工の質感が統一されており、反射の問題が最も少ないです
デメリット
- あらかじめパスポートを持っている必要がある(中国本土の一部ユーザーは取得していない)
- 有効期限が短いパスポート(残り6ヶ月未満)は拒否される
実操のポイント
- 顔写真ページ(写真が載っている面)を撮影する
- 表紙は撮影しない(表紙には情報がない)
- ビザページや査証ページを撮影する必要はない
- 1枚あたりの画像は5MB未満
- iPhone/Androidの通常のカメラで問題なく撮影できる
こんな人におすすめ
- 有効期限が1年以上残っているパスポート保有者
- すべての機能を解放したいユーザー
- 「地域制限」の表示を避けたい中国本土のユーザー
身分証:中国本土のユーザーに最も便利
メリット
- ほぼ誰でも持っている
- 中国語氏名のOCR認識率は近年大きく向上している
- その後の高額操作でも支障がない
デメリット
- 中国本土の身分証はPVCラミネート加工のため反射しやすい
- 一部の省の身分証フォーマットはOCRでの認識が難しいことがある
- 第二世代身分証のICチップ面(国章面)は一部の角が汚れと誤認識されることがある
実操のポイント
- 表裏両面を撮影する必要がある(片面は顔写真+氏名+証件番号、もう片面は国章+発行機関+有効期限)
- 実物の原本が必須で、スキャンデータは不可
- 別のスマホの画面に表示した身分証の画像を撮影することはできない(画面の再撮影は100%拒否されます)
- 詳しい撮影方法はKYC証件撮影のノートをご覧ください
こんな人におすすめ
- パスポートを取得していない中国本土のユーザー
- Binanceを中国国内でのみ使用し、海外には行かないユーザー
- Alipay/WeChat Pay/銀行カードでC2C入金をしたいユーザー
運転免許証:おすすめしません
メリット
- パスポートを持っておらず、身分証を撮影したくない人には選択肢になる
デメリット
- 中国本土の運転免許証は何度かフォーマットが変更されており(2008年、2019年、2025年)、OCRの誤認識がよく起こる
- 運転免許証には国籍情報が含まれない(「中国」の2文字しかない)ため、Binanceのシステムが追加提出を求めることがある
- 通過後も一部機能(特にVerified Plusの高度認証)では身分証やパスポートの追加提出が必要になる
- 一部の運転免許証はインクが色褪せていたり角がすり減っていたりして、撮影しても鮮明に写らない
実操のポイント
- 運転免許証の副本(ピンク色の冊子)は撮影不要で、正本(青い表紙の中のカード)だけを撮影する
- 「運転免許証の情報」が記載された面を撮影する
- 車両の走行証(行駛証)と混同しないよう注意(行駛証は使用不可)
おすすめしない場面
- 撮影テクニックに不慣れなユーザー
- 素早くKYCを通過させたいユーザー
- その後高度認証を行う予定のユーザー
香港・マカオ・台湾住民証
香港・マカオ住民来往内地通行証(回郷証)
- 対応
- 認識率は中程度
- 一部のケースで香港・マカオの身分証の追加提出を求められる
台湾住民来往大陸通行証(台胞証)
- 対応
- 認識率は中程度
香港/マカオ/台湾の現地の身分証
- 対応
- 保有者のIPの国籍と一致させるのが望ましい
1枚の証件を繰り返し使えるか
各証件は1つのBinanceアカウントのKYCにしか使えません。Binanceのデータベースには以下が記録され、重複チェックに使われます。
- 証件番号
- 証件からOCRで読み取った氏名
- 証件の発行地域
同じ身分証で2回目のKYCをすると必ず失敗します。
選択の判断フロー
以下の質問に沿ってシンプルに判断できます。
有効なパスポート(残り6ヶ月以上)を持っていますか?
├─ 持っている → パスポートを使う ✓
└─ 持っていない
↓
Binanceを中国本土でしか使いませんか?
├─ はい → 身分証を使う ✓
└─ いいえ(海外機能をよく使う/ノードを切り替える)
↓
パスポートを取得してからKYCする(運転免許証は使わない)
3種類の証件によるその後の機能の違い
KYCを通過した後、理論上はどの証件でも同じ機能が解放されます。実際には微妙な違いがあります。
| 機能 | パスポート通過 | 身分証通過 | 運転免許証通過 |
|---|---|---|---|
| 現物取引 | 可 | 可 | 可 |
| 先物取引 | 可 | 可 | 可(一部制限あり) |
| C2C売買 | 可 | 可 | 可 |
| 出金(オンチェーン) | 可 | 可 | 可 |
| 法定通貨への出金 | 可 | 可(一部地域) | 一部制限あり |
| Launchpad申し込み | 可 | 可 | 一部制限あり |
| Verified Plus高度認証 | 昇格しやすい | 昇格しやすい | 追加提出を求められやすい |
| 高額出金(10万USDT超) | スムーズ | スムーズ | 追加審査が発動することがある |
提出後に証件の種類を変更できるか
変更できません。KYC提出後、証件の種類と証件番号は紐づけられ、永久に変わりません。
以下は可能です。
- KYCが拒否された後、2回目の提出で証件を変更する
- Verified Plusの高度認証で追加として2種類目の証件をアップロードする(置き換えではない)
以下は不可能です。
- すでに通過したKYCを別の証件に変更する
- アカウントを解約後、同じ証件で再度開設する(30日間のクールダウン+システムによる記録)
証件別によくあるエラー
今回の実測時に実際に遭遇した具体的なエラーは以下のとおりです。
| エラー | 証件 | 原因 |
|---|---|---|
| 「証件の種類を認識できません」 | 運転免許証 | 撮影したのが副本で正本ではなかった |
| 「証件情報が不完全です」 | 身分証 | 片面しか撮影していなかった |
| 「証件の有効期限が切れています」 | パスポート | 残りの有効期限が3ヶ月未満だった |
| 「画像の品質が不足しています」 | 身分証 | 反射がひどかった |
| 「氏名の認識に失敗しました」 | 運転免許証 | インクが色褪せていた |
| 「発行国と国籍が一致しません」 | パスポート | 国籍の入力ミス(例:香港のパスポートなのに「中国」と入力した) |
FAQ
Q:身分証の撮影が通らない場合、直接パスポートに変えて再提出できますか? A:できます。同一アカウントでKYCが拒否された後、2回目の提出時に証件の種類を変更できます。ただし1回目にすでに氏名と証件番号を送信している場合は、氏名を一致させることを忘れないでください。
Q:香港・マカオの方は回郷証と香港・マカオの身分証、どちらを使うべきですか? A:香港・マカオ現地の身分証またはパスポートの使用をおすすめします。認識率が高いためです。回郷証(来往内地通行証)も使えますが、第一選択ではありません。
Q:身分証番号が18桁で末尾がXの場合はどうすればいいですか? A:そのままXを大文字で入力すれば問題ありません。Binanceのシステムは対応しています。
Q:学生証/社員証/軍人証は使えますか? A:使えません。Binanceは身分証・パスポート・運転免許証の3種類の政府発行証件のみを受け付けており、いずれも有効期限内である必要があります。
Q:パスポートの残り有効期限が5ヶ月しかない場合は使えますか? A:使えません。Binanceはパスポートの残り有効期限が6ヶ月を超えていることを求めています。先にパスポートを更新するか、身分証を使ってください。
Q:電子身分証(スマホの中のもの)でKYCできますか? A:できません。Binanceは実物の証件原本を求めており、電子身分証(電子証明書/NFC読み取りの仮想版)は受け付けていません。
Q:戸籍謄本に記載された身分証番号は使えますか? A:戸籍謄本自体はKYC証件として使えません。ただし戸籍謄本に記載されている身分証番号は本物なので、その番号で実物の身分証を発行してもらえば使えます。
Q:身分証の住所と現在の居住地が違う場合、問題になりますか? A:なりません。身分証の住所は戸籍地で、KYCフォームの「居住地住所」は現在住んでいる場所です。2つの住所は異なっていても構わず、Binanceは居住地住所を基準にします。